プロフィールとメッセージ

海写真

サンゴ礁というひとつの対象に対して,これだけ研究の広がりがあることに驚かれたのではないでしょうか。 しかし,ここで紹介したのはいずれもそれぞれの研究のさわりでしかありません。 サンゴ礁の持つ多様なプロセスを入り口にして,それぞれの分野を深めて地球システムの仕組みを理解することが私たちの目標です。 ただその時も,他の分野についても幅広い理解を持つことが必要です。

 

 

学生さんも,地球科学だけでなく生物学,化学など他分野出身の学生もおり,学位をとっています。 これまでの博士論文の内容は,サンゴ礁の生物分布と地形形成,海面変動との関係(地学),サンゴ幼生の分散とサンゴ群集の分布・海洋環境との関係(生物学),サンゴ年輪による過去の海洋環境の復元(古海洋学),サンゴ礁の生物活動と炭素循環との関係(海洋化学)など様々な分野に及びますが,そのどれもが他のプロセスとの関係を意識しています.浅く広くでは困りますが,ある部分(できれば2つ)については深く,同時に広くという研究の仕方を薦めています。

 

また,フィールド調査をベースにしています。 環境問題といってもコンピューターの画面のシミュレーションだけというのではなく,現場での観察・観測と調査をベースにしたいと考えています。 ですから,南の島が好き,海が好きという学生さんも大歓迎です(実は私もダイビングがきっかけでこの道に進んだのです)。 研究は厳しいだけでなく,楽しくなくては続きませんから。


トップへ戻る